聞いてくれ
完璧なリーダーの話を
それは何社か合同で参加している、安全についての講習をオンラインで受けている時だった
まず、いくつかのグループに分かれて
写真のダメな所を各グループで話し合って、それを資料にまとめて発表をする事になったんだけど
その時の、うちのリーダーがリーダーすぎた
リ「じゃあ、それぞれで考えをまとめて5分後にグループ内で発表しましょうか」
・・・賢いッ!
思いつきで各々喋り出すと、収集つかなくなって時間切れになる
リーダーは出だしから知的なオーラを放っていた
ーー5分後
リ「では僕から発表しますね
チャットに書き込んだのでそちらを見てください」
そこには問題点、原因、解決策が細かく丁寧にびっしり書き込まれていた
僕だったら文字を打つ途中で5分を迎える自信がある
それをリーダーは思考しながら同時にやったのだ
自分の机にある手書きで殴り書いた、雑なメモが恥ずかしくなった
リ「次は〇〇さんお願いします」
やめてくれ!
もう、あんたより良い案が出ることはない…
これじゃ公開処刑だ…
〇〇「私はーー」
ほら、やっぱり大したものは出てこない…
あんたはそうやって凡人をあざ笑う為にーー
リ「素晴らしいですね。その発想は中々出てきませんよ。僕たちの資料には赤文字で強調しておきましょう」
ーー褒めただと!?
しかも違和感がない
偽りのない気持ちで褒めているように聞こえる
賢い人は凡人を見下す
そう決めつけていた自分の、心の醜さを理解した瞬間だった
リ「書記の方、間に合っていますか?」
書記は僕だった
ーー最近タイピング練習してるし余裕でしょ♪
とか思ってたら全然間に合わなくて泣いた
リーダーのびっしり書き込みはコピペで一瞬だったんだけど(さすがリーダー)
他の人が手書きやら口頭でだらだらやるから(自分を棚に上げる)
資料が、まとまっていなかった
そして、まとめるのも下手だった
緊張して手が震え、誤字が目立ちだして限界を迎えたその時
リ「じゃあ今まで出た意見を要約していくので、間違った認識があれば教えてください」
そう言ってリーダーは今まで出た、みんなの意見を簡潔にまとめ、ゆっくり喋ってくれた
その落ち着いた安らぎの声、絶対的信頼感
その姿、もはや慈愛の神
手の震えは、もう止まっていたーー
彼のおかげで無事資料は仕上がり、完成度も高かった
- みんなを先導して行動する
- 褒めることで意見が出やすい空気を作る
- 出来ていない人を責めずに支える
- グループをまとめる
- 謙虚な姿勢
彼はリーダーだ
彼ほどのリーダーは他に存在するのだろうか?
30分ほどのやり取りだけど、彼は僕の心に一生残り続けるだろう…
完璧なリーダーのお手本として…
コメント